デュフィ展を観た
職場の図工室の先生に勧められて、デュフィ展最終日に滑り込んできました。
私は、去年あたりから主人と美術展巡りをしています。 まだまだ好奇心から抜け出ることはできませんが、洋画が結構好みかな・・・ きっかけは「真珠の耳飾の少女」という映画かもしれません。
作者のフェルメールは、ご存知の方も多いと思いますが、17世紀、オランダのデルフトに住んでいました。 当時のオランダデルフトあたりは、船による交易が盛んで、市民生活も結構な豊かなものだったようです。 そして、フェルメールの幼馴染みに、なんと顕微鏡を開発した人がいたなんて!!
彼の影響からかデルフトの緯度の高さからか、フェルメールは「光」についてかなり科学的な認識を持っていたようでした。 「光は粒である」と。
そこからスタートした私の美術展巡りは、光と影に注目して色々見て回りました。 印象派〜点描画へ、最後にはキュビズムのモンドリアンにたどりついていました。
そして今回のデュフィ展 。
デュフィは、光を色で表現する画家でした。1950年頃といえば、二次大戦も終わり生活も豊かになっている時代。デュフィは、テキスタイルデザインもしていました。布に織り上げられている自分の絵は、線を越えて色がはみ出しています。それを絵画にも生かしています。
明るい場所はオークル系の色、影はブルー系です。
そして、一番興味を引いたのは、真っ黒な海に真黒な船の絵。これはおもしろかった!
光を色と認識するデュフィは、太陽光が一番集まる場所を黒で表現しました。
絵の具の三原色を合わせると「黒」になる。あれです!!
今回の展覧会は、そういった「光」の解釈をする人もいたのだ、とひたすら感動したのでした〜。